本校のはじまりは、今からおよそ1200年前、日本文化の父といわれる弘法大師が庶民のための教育の場として創られた日本最初の私立学校「綜藝種智院(しゅげいしゅちいん)」にまでさかのぼることができます。
その後、永い歴史の中で承け継がれてきた大師の建学の精神にもとづいて、1962年(昭和37年)、新たに「洛南高等学校」として発足しました。さらに教育の一層の充実強化を願って、1985年(昭和60年)4月に附属中学校を開校しました。その後2006年(平成18年)4月、男女共学化、さらに2014年(平成26年)4月、長岡京跡・北東部の地に附属小学校を開校しました。

沿革

828天長5年

空海が庶民教育のため「綜藝種智院」を創設

綜藝種智院は、弘法大師・空海が828年(天長5年)に創設した日本で初めての庶民のための私立学校です。「綜藝」とは儒教や仏教、道教などの学芸を綜合するという意味で、さまざまな学問を総合的に学ぶ場となり、また「種智」とは人間が本来持っている仏の知恵のことで、それを育てることが真の教育であると考えられました。こうした大師の理想と情熱が、本校建学の精神に受け継がれています。

綜藝種智院は、右大臣・藤原三守から施与された左京九条二坊に創設されました。近鉄東寺駅の北にその場所を示す石柱がありますが、本来は現在の九条弘道小学校のあたりと考えられています。

1881明治14年

真言宗の教育機関として釈雲照が「総黌」を設立

近代の教育機関として本校に直接つながるのは、1881年(明治14年)、真言宗の僧侶・釈雲照によって設立された「総黌」です。僧侶の育成機関として発展し、現在の種智院大学の前身にもなります。

1902明治35年

「私立古義真言宗聯合高等中学林」と改称

1917大正6年

「真言宗京都大学」(種智院大学の前身)と「真言宗京都中学」に分離

1926大正15年

「東寺中学校」(旧制)と改称

1948昭和23年

学制改革により学校法人真言宗京都学園「東寺高等学校」となる

1962昭和37年

「洛南高等学校」と改称
「特別進学コース」を設置、商業科を廃止
普通コースと自動車科の3コース制とする

1978昭和53年

準特別進学コース設置

1980昭和55年

9月 新体育館建設 竣工

1982昭和57年

普通コースを「Ⅰ類」、自動車コースを「Ⅱ類」、特別進学コース・準特別進学コースを「Ⅲ類A・Ⅲ類B」と改称

1985昭和60年

「洛南高等学校附属中学校」を開設、中高一貫教育となる

1985昭和60年

亀岡グラウンド開設

1993平成5年

「Ⅱ類」(自動車科)廃止

1999平成11年

向島グラウンド開設

2002平成14年

制服改定

2004平成16年

新校舎本館建設 竣工 グラウンド整備

2006平成18年

男女共学とする

2013平成25年

I・Ⅲ類を廃し「空パラダイム」「海パラダイム」2コースに再編

2014平成26年

「洛南高等学校附属小学校」を開設、小中高一貫教育となる

2021令和3年

剣道場・吹奏楽部部室建設 竣工