洛南高校サッカー大会2024

男子と女子が協力してクラス別順位を競う

11月26日(火)と27日(水)の2日間、向島グラウンドにおいて「洛南高校サッカー大会2024」が開催されました。
週間天気予報でも、また前日の予報でも、26日は朝からかなりまとまった雨が降るとの予測で、当日の朝まで「開催か? 延期か?」でハラハラさせられましたが、蓋を開けてみると、曇り気味ではあるものの雨の心配を感じさせない穏やかな秋空のもと、2024年度のサッカー大会がスタートしました。
例年同様、初日は1年生が対象で、午前の部において1、2、6、7、9組の試合が、午後の部において3、4、5、8組の試合が、それぞれ行われました。2日目は2年生が対象で、午前の部は1、2、3、6、7組の試合、午後の部は4、5、8、9組の試合でした。
試合形式も例年通り、男子は「試合時間10分、8人制」のサッカーで、各クラスからA・B・Cの3チームを選出。女子は「前半4分・休憩2分・後半4分」の時間配分で、5人1チームのフットサルに挑みます。男子3チームと女子1チームを合算したクラス別の総得失点で、それそれの部において順位を競います。

懇親を深める大切な機会――1年生の想い。

4つの部の最初となる「26日午前の部」は、1年生の1、2、6、7、9組による競合で、予定通り09:20に集合、開会式を経て09:40に競技開始。向島グラウンドに設けられた3つのコートのうち、AコートとBコートを使って男子によるサッカーの試合が、Cコートを使って女子によるフットサルの試合が、それぞれ展開されました。
男子サッカーの魅力は、何と言っても躍動感。身体を動かすこと、それ自体を楽しむかのようにコート内を所狭しと走り回り、時には相手チームの選手とのラフプレイも見られるなど、真剣にボールを追い続ける姿に、応援するクラスメートの声援も熱気を帯びていきます。敵ゴール前で激しいボールの奪い合いが始まると、「後ろ、後ろ! ○○にパスしろ!」「○○! 右へ回れ!」などアグレシッブな声援が飛び交い、ゴールキーパーの「○○と○○は戻れ!」との冷静な指示はかき消され気味に。ゴール前の攻防を制し切れず、ボールをクリアされると、一瞬、悲嘆な雄叫びが挙がるものの、すぐに爆笑に変わり、すがすがしい雰囲気に戻ります。
一方、女子のフットサルの試合では、あくまで勝ちにこだわり積極果敢に攻める生徒もいれば、相手のミスにつけ込むことに躊躇する生徒もいて、「勝負の鬼」への切り替えに悩む優しさも垣間見られました。

「26日午後の部」は、午後からは本格的な雨になるとの予報を受け、急遽、予定より20分繰り上げ12:00に開会式を開催。1年生の3、4、5、8組の対戦がスタートしました。
午前の部と同様に、3つのコートでは真剣なプレーが繰り広げられました。男子も女子も、ここ数週間の体育の授業を、この大会を念頭に置いた実践練習に費やしたというだけあって、息の合った連携プレーを見せながら懸命にゴールを狙います。
心配された天候も、途中でパラパラと小雨がちらつく程度で、ゲーム展開にはまったく影響もなく順調に推移し、13:40には閉会式が終了、初日の全日程を無事に終えました。

初日にゲーム展開した1年生9クラスのうち、7、8、9組はいわゆる「高入生」であることから、「中入生」である1、2、3、4、5、6組とは、本大会の持つ意味が、少なからず異なっているようで、7組のAさんは「サッカー大会に限らず、学校行事を活かしてクラスの親睦を深めていきたい」と、その想いを語ってくれました。11月のサッカー大会だけでなく、バスケット大会、バレーボール大会、柔道大会など、洛南高校では2ヶ月毎にスポーツ行事が開催されます。「高入生」にとって、そうしたスポーツ行事は、親睦を深めていく大切な機会でもあるようです。
さらに9組については、強化指定クラブに所属している生徒が多く、スペックの高さ、陣形や戦術など試合運びの違いを見せつけられる場面も見受けられました。

26日の試合結果

午前の部
優勝  1年9組
準優勝 1年7組

午後の部
優勝  1年8組
準優勝 1年4組

高校生活をしっかりと楽しみたい――2年生の想い。

大会2日目は2年生が対象で、午前の部は1、2、3、6、7組が、午後の部は4、5、8、9組が対戦。前日夜に降った雨の影響で、コートの周囲には一部大きな水たまりが残ってはいるものの、コート内については、早朝からのサッカー部員による整備のおかげで良好なコンディションに保たれており、予定通り09:40に競技を開始することができました。
サッカー大会は、生徒会とサッカー部が主体となった準備・運営体制の下で進められます。クラスごとのブロック分けや、メンバー表を盛り込んだパンフレットの作成、当日の得点集計、賞状の準備など、大会の運営は主に生徒会役員が担当。一方、試合前のコート整備や当日の審判、得点係、ゼッケンの準備などはサッカー部員が行います。

大会当日は、生徒会は大会本部テントの真ん中で進行状況を見守りつつ大会全体の運営に気を配り、サッカー部員は審判を務めながらスムーズな試合進行を図るなど、それぞれの役割をこなし大会運営が円滑に進むよう協力し合います。
生徒主体の運営のもと、のびのびとプレイし、生き生きと声援する生徒たち。その姿は前日の1年生と変わりはありませんが、大会に寄せる想いには少し違いがあるようで、「男子も女子も、気持ちをひとつにして取り組む貴重な機会」とのコメントとは別に、「高校生活最後のサッカー大会なので、思いっきり楽しみます!」といった言葉がちらほら。サッカー大会の対象は1年生と2年生だけで、大学受験に専念する3年生はサッカー大会等スポーツ大会の対象外となるのです。試合の勝敗においては、強化指定クラブ員の多い1組の強さがやはり目を奪いましたが、「クラスの一体感を高めたい」「高校生活を楽しみたい」との想いを知ると、「行け、行け!」「もっと前に出ろ!」と声を枯らしそうになりながらクラスメートを鼓舞する彼らに対して、「負けても勝っても、精一杯に楽しめ!」と応援したくなります。「とにかく、すべてに全力で取り組みますね。勉強もスポーツも、応援も運営も、自分の置かれた立場に全力でぶつかっていく姿には、いつも感心させられます」。楽しそうにはしゃぎ、大いに盛り上がる生徒たちを、遠くグラウンドの隅から見守っていた先生の言葉が、とても印象的でした。

27日の試合結果

午前の部
優勝  2年1組
準優勝 2年2組

午後の部
優勝  2年5組
準優勝 2年4組