9月30日に高校生弁論大会を開催しました。各学年ともクラスを代表する弁士たちが3分30秒の制限時間をフルに使い、コトバによる熱い戦いを繰り広げました。
1年生
1年生の弁論では、「好き」を突き詰めることで得た「何か」について語る生徒が目立ちました。ラーメン好きはどんなことも本気で楽しむことの大切さを、歴史好きは過去の出来事から学ぶ意義をアピールし、ネコ好きは将来獣医師になって保護猫を救うという決意を表明。その一方、病気によって将来の進路を真剣に考えるようになった、ドイツ留学を契機にドイツ語はもちろん英語への興味が強まった、イギリス留学をきっかけに外国人観光客に対するイメージが変わったというように、自分の経験をもとに深い話をする生徒も続々。このほかにも蚊の絶滅が地球全体に及ぼす影響を述べたり、逆転の発想で少子高齢化のメリットを説明したり、知の探求とシェアの喜びを熱く語ったりと、みんな1年生ながら聞き応えのある弁論を披露してくれました。
- 1組 外国人との接し方
- 4組 地球規模で考えろ!
- 2組 心のバリアフリー
- 9組 絶滅してはいけない理由
- 7組 少子高齢化社会には夢がある
- 5組 未来への道標
- 6組 言葉を楽しむ
- 8組 知への渇求への糸
- 3組 No cat No life
- 優勝:5組 準優勝:7組 3位:2組、3組
2年生
2年生の弁論では、新しい「自分」との出会いに関する話が印象的でした。アイデンティティ・クライシスを克服することで得た強さや、何もかもうまくいかないと悩み抜いた末に身につけた前向きさ、自分と異なる意見に真摯に耳を傾けることで高まった協調性についての熱弁に、会場を埋めた生徒たちは真剣に聞き入っていました。努力を重ねて人を照らす存在になったスターと仏性との関連性や、ルールという不自由さがあるなかで享受する自由についての話にも、みんなナットクの様子。また、変化を続ける日本語のメリットとデメリット、弁論とプレゼンテーションの融合、家族どうしの「優しいウソ」といったユニークなテーマの弁論が会場を盛り上げ、人型ロボットの可能性に関する熱弁ではクラスメートから総立ちの拍手がわきおこりました。
- 4組 「協調性」の鍵
- 2組 サンタさん、いるもん!
- 3組 みんながみんなスター
- 5組 弁論大会のアップデート
- 9組 私の軸となるもの
- 7組 ヤバい日本語
- 6組 洛南に自由はある!
- 8組 1人じゃない
- 1組 アニメや映画のロボットは実現可能か
- 優勝:8組 準優勝:7組 3位:5組
3年生
3年生になると「つかみ・本論・シメ」がしっかり考えられた弁論が多く、聞き応えも十分です。生きづらい世の中をオヤジギャグで生き抜こうとか、見識を深めることで面白くてモテる人になろうといった「ポジティブ処世術」に、おとなも思わずニヤリ。担任の先生への愛をユーモアたっぷりに語ったり、故郷・奈良への想いを元気いっぱいに述べたりと会場の笑いを誘う弁論があれば、相手の立場になって考えることがハラスメントを防ぐといった話や、行き過ぎた多様性の尊重への問題提起もあり、聞いていて飽きることがありません。人生の岐路に立っているからでしょうか、二度と戻れない過去を愛おしむといった話があると思えば、自分を信じて自らの手で未来を切り拓くといった決意表明があるなど、「エモい」弁論が飛び出したのも3年生ならではでした。
- 2組 意気揚々と生きよう
- 3組 水の飲めない若者
- 5組 君たちはどうモテるか
- 6組 過去を守りきる
- 8組 僕は奈良県民
- 1組 ともに生きる未来(あす)
- 4組 “ハラスメント”の真意は?
- 7組 卒業にあたって
- 9組 18歳になって思うところ
- 優勝:4組 準優勝:5組 3位:9組