令和6年度体育祭「勇往邁進～情熱を持って突き進め～」

爽やかな秋空の下で熱戦を展開！

9月23日、向島グラウンドで洛南高校（第61回）・附属中学校（第38回）の体育祭を開催しました。雨のため1日順延となった当日は、待ちわびた「秋」の訪れを思わせるような爽やかな天候に恵まれ、体育祭にぴったりの1日となりました。保護者の方の声援を受け、高校生と中学生が繰り広げた熱戦の様子をダイジェストでご紹介します。

なお、今年度も競技を学年別クラス対抗、ブロック別対抗の2本立てで行いました。

【開会式～応援合戦】

吹奏楽部が演奏するマーチに合わせ、赤・青・黄の順に各ブロックの生徒たちが入場。応援席を埋めた保護者の方から自然と手拍子がおこります。応援席の期待に応えるように、みんな手と足を高く上げ、元気いっぱいです。

今回の体育祭のスローガンは「勇往邁進～情熱を持って突き進め～」。北川辰雄高校校長がこのスローガンに基づき、「折れないココロを発揮して最高の1日にしよう！」と呼びかけると、みんな一気に体育祭モードに突入！

そして応援合戦が始まると、グラウンドの熱気はさらにアップ。まず、赤ブロックが学ランやハッピ姿で武術を思わせる硬派な舞いを披露。続く黄ブロックは黄色のTシャツ＆ブルーのパンツという出で立ちで、「ハカ」を取り入れたダンスで対抗。ラストの青ブロックも応援団の定番である学ラン姿で登場し、テンションの高い演舞で応援合戦のトリを務めました。

【100m競走～2人3脚リレー】

100m競争を皮切りに、いよいよ競技がスタート。洛南の体育祭の名物である、X型に交差した2つのコースを全学年の生徒が次々と駆け抜けていきます。トップと大差がついても、みんな最後まで全力疾走です。

続く2人3脚リレーは速さとともに、ペアワークが重要となる競技。2人で肩を組んでトコトコ走る姿はどこかユーモラスですが、走っている生徒たちはみんな真剣。無事にバトンを渡した瞬間、ホッとしたのかその場に倒れこむペアの姿が印象的でした。

【綱引き～障害物競走】

クラス一丸となって勝利を目指す競技、それが綱引き。担任の先生もクラス名が書かれたプラカードを持って、生徒たちと一緒に戦います。制限時間は30秒。秒殺で終わる勝負もあれば、数センチ単位の攻防もあり、とにかく見応え十分です。高校陸上部顧問の柴田先生による絶妙の「実況中継」が熱戦をさらに楽しく盛り上げました。

両足を袋に入れてピョンピョン跳ね、マットの上ででんぐり返り、輪の中に体をくぐらせ、最後にボールを箱の中に入れる。この4つのミッションを完遂できなければゴールできない障害物競走。意外とボール投げが難しいようで、何度もチャレンジした末に先生の「アシスト」を受けてやっと成功し、苦笑いしながらゴールする生徒もちらほらいました。

【中3団体リレー～宅配便リレー】

続く中3団体リレーもかなりハード（？）な競技。4人の生徒が長い棒をもって8の字型のコースを回り、4人の生徒に縄跳びのように棒の上をジャンプさせた後、その棒を4人の頭の上を通して先頭に戻すことを交替で7回繰り返します。柴田先生が「台風の目」と表現したように競技が目まぐるしくてハードな分、応援席は大盛り上がりでした。

宅配便リレーは走者が箱を1つずつ受け取り、アンカーは計6つの箱を抱えてゴールを目指すというもの。箱のタワーを崩さずに走るのはただでさえ難しいのに、当日は風もあり、競技の難易度はさらにアップ。見事フィニッシュと思った瞬間、箱のタワーが無情にも崩れるケースがたびたびあり、出場した生徒は本当にご苦労さまでした。

【大玉送り～リズム体操～ブロック別教職員対抗リレー】

大玉送りは今回初登場の新競技。その名の通り、大きなボールをみんなでお神輿を担ぐようにして運び、所定の位置に置くというもの。クラスの団結力が問われる競技ですが、こちらも風の影響もあってかボールが同じところを行ったり来たりするなど珍プレーが続出でした。

リズム体操では総勢293名の中学1年生が人気のアニソンに合わせ、側転をはじめとする見事な演技でギャラリーを魅了。洛南で初めての体育祭ということで緊張した生徒も多かったようですが、みんな3週間にわたる猛練習の成果を余すところなく披露し、キメの「虎視眈々！」ポーズも見事でした。

午前の部のラストは先生たちのリレー。担任としての威信をかけ、またブロック優勝のカギを握る（？）競技ということもあり、8人の先生が必死の形相でトラックを走ります。そんな日ごろお目にかかれない先生の姿を見て、各ブロックの応援団もいっそうヒートアップしていました。

【ブラスバンド・パレード～クラブ紹介】

午後の部のスタートは吹奏楽部のパレード。ことし創部61周年を迎えた全国屈指のブラスバンドがR&Bの名曲「ジョージア・オン・マイ・マインド」を披露してくれました。

続いて中学・高校の体育系クラブがグラウンドにぞくぞく登場。洛南には中学9、高校11のクラブがあり、部旗を先頭に部員たちが闊歩する姿に大きな拍手が送られました。

【ボール運びリレー～百足リレー】

今回、2つ目の新競技がボール運びリレー。ブルーシートに載せたボールをバーの上に放り投げ、再びブルーシートで受け止めるという競技で、こちらも風の影響を受けてボールがフラフラ。「この競技が次もあるかどうかわかりません」という柴田先生のひと言に、応援席から笑いがおきました。

続く百足リレーは、2本の縄で7名の足をひとつに結び「14本」の足で走るリレー。もちろん速さを競う競技ですが、どうしてもスローになってしまい、全員が転倒するチームも続出。それでもみんな笑顔で立ち上がってゴールに向かう姿は「速いことだけがスゴいのではない」、そんなことを教えてくれているようでした。

【中学マスゲーム～洛南リレー】

「ブラック＆イエロー」。これが中学2年生によるマスゲームのテーマ。前が黄色、後ろが黒のTシャツをまとった生徒たちが「マツケンサンバ」に合わせて華麗かつダイナミックなダンスを披露すると、応援席も思わずノリノリ。踊っている生徒たちもみんなニコニコで、誰もがシアワセな気分になったマスゲームでした。

陸上王国「洛南」の名を背負った全学年による洛南リレーは、今回も見どころたっぷり。陸上部の選手がゴボウ抜きの走りを見せたと思えば、前のランナーにどれだけ離されても「絆」というバトンをつなぐために全力で走る生徒がいる。また、ゴール直前での大逆転もあるなど、最後まで目が離せない熱戦が繰り広げられました。

【綱引き～モッコリレー】

午後の部の綱引きも熱戦続きで、中学1年生の決勝ではなかなか決着がつかず、異例の取り直しに。まさに手に汗を握る勝負に、応援団の声援もいちだんと大きくなります。

モッコリレーは高校3年生と担任の先生のコラボ競技。4個のボールを入れたカゴを太い竹の棒に吊るした「モッコ」をバトンがわりに走り、最後は先生がカゴを持ってゴールを目指します。ボールを愛おしむように抱いて走る、カゴを頭上に掲げて走る、生徒たちと一緒に走る・・・。先生も、「人生で最後かもしれない体育祭」を楽しむ生徒たちと共に、思い出づくりを楽しんでいたようです。

【ブロック対応リレー～高校マスゲーム】

体育祭の「華」といえば、中学1年から高校3年までの各学年から精鋭が登場のブロック対抗リレー。みんな確実にバトンをつなぐと、アンカーを務める高校陸上部員たちが貫禄の走りを披露。今回も「オール洛南」にふさわしい、素晴らしいレースとなりました。

高校1年生のマスゲームでは総勢425名の生徒が、吹奏楽部が演奏する「スーパーマリオブラザーズ」のテーマにのせ、ダイナミックな組体操などを見せてくれました。時間は午後4時を過ぎて影も長くなり、まるで自分の影とシンクロするようなダンスがとても印象的でした。

【江州音頭・河内音頭】

令和6年度の体育祭のオーラスは、日本のソウルミュージックである江州音頭と河内音頭。江州音頭は仏教の経典がルーツとされ、河内音頭は江州音頭に影響されて生まれたもの。「ドッコイサノセー」「エンヤコラセードッコイセー」というおなじみのお囃子にあわせ、高校3年生がとびきりの笑顔でフィナーレを飾ってくれました。