令和5年度 中学生弁論大会

10月3日に中学生弁論大会を開催しました。各学年・各クラスの代表が、日ごろ感じていることや体験から得た気づきなどを発表する毎年恒例の行事。今年度も内容の濃い、素晴らしい大会となりました。

1年生

洛南に入って初めての弁論大会に挑んだ7人の弁士たち。みんな舞台に上がると一礼し、大きな拍手を受けながら熱弁をふるいました。金魚すくいから人間のエゴを浮きぼりにしたり、クモを嫌うのは人間の勝手な思い込みだと喝破したり、雑草を愛でることで世界を見る目が変わると指摘したりと、身近なことから深い話を繰り広げる弁士が続々登場。また、ウソは自分のためだけにつくものと相手のためにつくものの二つがあるという持論や、メリットとデメリットの両面からSNSの意義を問いかける弁論に、おとなも思わずナットク。同年代の子どもたちが苦しんでいる児童労働の実態についての話や、ヒグマのOSO18事件を題材に野生動物との共存を考えるスピーチも聞きごたえがありました。

2組 人の心が嘘のもと
4組 金魚がかわいそう
6組 児童労働の消えない今
5組 クモは気持ち悪くない
7組 野生動物との共生
1組 雑草と花
3組 SNSはあった方がいいのか
優勝:5組 準優勝:1組 3位:2組

2年生

洛南のタブレット導入に反対する理由をデータを駆使して述べる。オンライン英会話に参加した体験をもとにAIと人間との共存について考える。小学校の同窓会で感じた違和感からスマホを人前で触ることの功罪を問う。2年生の弁論大会は、デジタル時代の真っただ中を生きる世代ならではの話が目立ちました。かと思えば、消費スタイルを変えて物価高の世の中を楽しくカシコく生きよう!小さなことでもやり続ければ誰でもヒーローになれる!地球温暖化を止めるためにできることから始めよう!といった前向きな気持ちをかきたてるスピーチが登場。また、引きこもりの経験を通して実感した、信頼できる誰かに頼ることの大切さを訴える弁論に、みんな真剣に聞き入っている様子が印象的でした。

1組 ICTと教育
4組 オンライン英会話の未来を考える
2組 依存できる誰か
3組 友達の前でスマホを触るということ 6組 物価高でも心豊かに
5組 地球温暖化の対策
7組 ヒーローになりたい?
優勝:2組 準優勝:6組 3位:7組

3年生

洛南に通えることへの感謝の気持ちが愛校心につながると諭す生徒がいれば、厳しすぎる校則はむしろ我々の自立心を損なうと述べる生徒がいる。衣類ロスをなくすためには誰もが当事者意識を持つ必要があると語る生徒がいれば、ジェンダーレス制服を広めるには性別に基づく決めつけをなくすべきだと主張する生徒がいる。さすが3年生、問題意識の高さが際立ちます。ある生徒はイギリス留学時の体験から、事実とかけ離れた報道が多い日本メディアの問題点を指摘。本当の自分を見せることでコミュニケーションが円滑になると語る生徒と、相棒の「なめこ」グッズを動員し、好きなことを突き詰めれば想像を超えた未来が広がるという生徒の弁論には、大きな拍手が送られました。

6組 15/29
1組 感情の表現
5組 校則を見直そう
3組 メディア
4組 洛南への愛
2組 どうしてこの制服は
7組 なめこ達とどう生きるか
優勝:7組 準優勝:1組 3位:2組