令和5年度 体育祭「点滴穿石 〜汗と涙で青春を彩れ〜」

4年ぶりにコロナ禍前の体育祭に完全復活!

秋分の日の9月23日、向島グラウンドで洛南高校(第60回)・附属中学校(第37回)の体育祭を開催しました。コロナ禍により2020年と2021年は中止、2022年は規模を縮小した体育祭。今年度は4年ぶりに従来通りの内容に戻り、盛りだくさんのプログラム、応援合戦とデコレーションの復活、そして保護者の方の観覧などによりたいへんな盛り上がりを見せました。その内容をダイジェストでご紹介します。
なお、今年度も競技を学年別クラス対抗、ブロック別対抗の2本立てで行いました。

開会式〜応援合戦

秋晴れの空のもと、吹奏楽部が演奏するマーチに合わせ黄・赤・青の各ブロックの生徒たちが元気に入場。北川辰雄高校校長が今回のスローガンである「点滴穿石 (てんてきせんせき)〜汗と涙で青春を彩れ〜」の意義を語り、「ワクワク・ドキドキ・MAX」で体育祭を楽しんでほしいと生徒たちを激励すると、いやがうえにも雰囲気は盛り上がります。
そして、4年ぶりの応援合戦。赤ブロックは「女団長」に率いられた総勢109名の団員たちが一糸乱れぬ演舞を披露。続く黄ブロックは武術を思わせるパフォーマンスやK-POPに合わせたキレのあるダンスで対抗。そしてブルーのサテンのハッピに身を包んだ青ブロックは「青春」を感じさせる群舞でフィールドを全力疾走。各ブロックとも、すばらしい演技を見せてくれました。

100m競走〜2人3脚リレー

今年度も体育祭のスタートを飾ったのは100m競走。洛南名物である、X型に交差する2つのコースをランナーたちが颯爽と駆け抜けるたびに、各ブロックの応援席から大声援が飛び交いました。
続く2人3脚リレーは足が速いだけではNG! ペアの呼吸のよさ(仲のよさ?)が問われる難競技。みんな心をひとつにして転倒してもすぐに立ち上がり、次走者に「絆」をつないでいく姿に保護者の方から温かい拍手が送られていました。

綱引き〜障害物競走

綱引きでは各クラスとも一丸となり、「オーエス、オーエス」の掛け声にあわせて30秒の大勝負に挑みます。秒殺で勝利を決めるクラスもあれば、手に汗を握る展開で勝利をつかむクラスもあり、みんな一瞬たりとも目が離せない熱戦を展開しました。
かわって障害物競走では「跳ぶ」「でんぐり返る」「輪をくぐる」「ボールを箱の中に入れる」という4つのミッションにチャレンジ。なかでも最後のミッションの成功率が低く、みんな笑顔で何回も箱めがけてボールを投げる姿が印象的でした。

中3団体リレー〜宅配便リレー

一見ふつうのリレーのような中3団体リレーですが、こちらも一筋縄ではいかない競技。4人が長い棒をもって8の字型のコースを回る。4人×7組、つまり28人が縄跳びのように棒の上をジャンプする。その棒を頭の上から先頭に戻す。これを7回繰り返すこのリレー、競技するほうも見るほうも目が回りそうでした。
続く宅配便リレーは走者が箱をひとつずつ受け取り、アンカーは7つの箱の山を抱えてゴールを目指すというきわめてハードな競技。惜しくもゴール直前で箱を積み直すアンカーが続出するなか、箱の山をくずしながらもギリギリフィニッシュを決めるアンカーもいて、明暗を分けたそれぞれのランナーに大きな拍手が寄せられていました。

リズム体操〜ブロック別教職員対抗リレー

中学1年生が繰り広げたリズム体操。整然とした演技からスタートし、突然、アップテンポのJ-POPにあわせてリズミカルなダンスにチェンジ! なかには恥ずかしそうな生徒もいましたが、総勢291名の生徒たちは3週間に及ぶ練習の成果を余すところなく披露してくれました。
午前の部、最後の競技はブロック別教職員対抗リレー。日ごろ運動不足(?)の先生たちがブロック優勝を目指し、生徒たちの足を引っ張らないよう必死の形相でバトンをつなぐ姿に応援席からやんやの喝采がわき起こっていました。

ブラスバンド・パレード〜クラブ紹介

午後の部は吹奏楽部のパレードでスタート。ことし創部60周年を迎え、全国大会でも輝かしい成績を何度も収めているブラスバンドがビートルズの数々の名曲を独自のアレンジで披露してくれました。
続いて中学・高校の体育系クラブがグラウンドにぞくぞく登場。みんな部旗を先頭に凛々しく歩いているかと思えば、途中でキメのポーズを見せるなど、楽しいクラブ紹介となりました。

ボール運びリレー〜百足リレー

玉転がしならぬ、玉つなぎ。そんな趣きのボール運びリレーは、担架の上にあけられた穴に乗せたボールを落とすことなくリレーしていくというもの。まさに「掌中の珠」を運ぶように、4名1組のチームが変わるがわる、力と心をあわせてボールをゴールにつないでいく姿が印象的でした。
百足リレーはその名のとおり、2本の縄で7名の足をひとつに結び「14本」の足でムカデのように走るリレー。みんな前の人の方に手を置き、呼吸をあわせて走る姿はとてもユーモラスで、見ていてほっこりする競技でした。

中学マスゲーム〜洛南リレー

中学2年生によるマスゲームのテーマは「ブラック&イエロー」。前が黄色、後ろが黒のTシャツをまとった総勢290名の生徒が平成のJ-POPにあわせてダンスを披露。黄色から黒へ、黒から黄色へ、見事な色の早がわりは見事のひと言でした。
陸上王国「洛南」の名を背負った全学年による洛南リレーは、見どころたっぷりの競技。コーナーでのデッドヒート、倒れながらのバトントス、ゴール直前での転倒・・・。見ているほうにもアツい気持ちがダイレクトに伝わってきます。もちろん速さでは陸上部の生徒にかないませんが、みんな全力を尽くして走る姿は感動的でした。

綱引き〜モッコリレー

午後の部の綱引きには中学1年・3年と高校1年が登場。午前と同じく高校陸上部顧問の柴田先生の軽妙なMC(?)にあわせ、みんな数センチを巡る攻防に汗を流しました。
モッコリレーは、4個のボールを入れたカゴを太い竹の棒に吊るした「モッコ」をバトンがわりにゴールを目指す競技。4名1組でモッコを第8走者までエッサホイサとつなぎ、ラストは担任の先生がカゴを持ってゴールへ一直線! 全力疾走する、喜びを噛みしめるように走るなどなど、先生も思い思いのスタイルで高校3年生たちの思い出づくりにひと役買っていました。

ブロック対応リレー〜高校マスゲーム

中学1年から高校3年までの各学年から、特に足の速い生徒が登場のブロック対抗リレー。まさに「オール洛南」が繰り広げる、体育祭でも一二の人気をあらそう競技です。今年度も精鋭たちが激しいレースを展開。みんなミスなく確実にバトンをつなぐと、アンカーを務める高校陸上部員たちが貫禄の走りを見せてくれました。
高校1年生のマスゲームは、吹奏楽部が演奏するディズニー映画の名曲にのせ、ラジオ体操のようなパフォーマンスやダイナミックな組体操を披露。そして祈りを思わせるポーズのあと、みんなで手をつないでウェーブを起こし、高校マスゲームは幕を閉じました。

江州音頭・河内音頭

フィールド中央に提灯が吊るされたやぐらが登場すると、令和5年度の体育祭もいよいよフィナーレ。高校3年生がぐるっと輪になり、仏教の経典がルーツとされる江州音頭と、それに影響されて生まれたとされる河内音頭を踊りました。「ドッコイサノセー」「エンヤコラセー ドッコイセー」といったかけ声にあわせ、みんな笑顔で「人生で最後かもしれない体育祭」を満喫したようです。

閉会式

結果は学年別クラス対抗の優勝は高校が1年:9組、2年:9組、3年:9組、中学は1年:4組、2年:3組、3年:4組でした。ブロック別対抗の優勝は青ブロックでした。表彰式では各クラスと各ブロックの代表に堀俊彦中学校長から賞状とカップが手渡されました。

応援合戦を制したのは赤ブロック、
デコレーションの勝者は青ブロック

応援団の頂点に立ったのは赤ブロック! 応援合戦でのパフォーマンスはもちろん、競技中も元気いっぱいの「アゲアゲホイホイ」で体育祭を盛り上げ続けてくれました。
デコレーションの優秀賞は青ブロック! 朝日が輝く大海原を跳ねるクジラをダイナミックに描いた大力作のアートは、ブロックの垣根を越えてみんなに力を与えてくれました。
惜しくも無冠に終わった黄ブロックも「黄塵万丈」をコンセプトに力強い応援を繰り広げました。

生徒と保護者の方と一緒に盛り上げた祝祭

4年ぶりに完全復活した体育祭を無事に終えることができたのは、祝祭を裏方として支えてくれた生徒がいたからこそ。進行、召集、用具準備にたずさわった運動部員、放送を担当した放送部員、記録を担った写真部員と放送部員、装飾に自慢の腕をふるった美術部員と書道部員、そして生徒会諸君、みんなお疲れさまでした! なお、今回初めて得点集計などにiPadを利用することで、大会をよりスムーズに進めることができました。
また、今回は4年ぶりに多くの保護者の方とそのご家族の方がご観覧くださり、熱のこもった応援で大会をおおいに盛り上げてくださいました。本当にありがとうございました。

結果

●学年別クラス対抗

高校1年 優勝:9組 準優勝:2組 3位:8組
高校2年 優勝:9組 準優勝:8組 3位:5組
高校3年 優勝:9組 準優勝:3組 3位:8組

中学1年 優勝:4組 準優勝:3組
中学2年 優勝:3組 準優勝:7組
中学3年 優勝:4組 準優勝:1組

●ブロック別対抗

優勝:青ブロック

●応援合戦

優勝:赤ブロック

●デコレーション

優勝:青ブロック