3年ぶりの開催、待ちわびた伝統復活!
2月22日(2年生)と24日(1年生)に高校バスケットボール大会を開催しました。「バスケ」といえば洛南を代表するスポーツであり、この大会も校内屈指の伝統あるイベントですが昨年と一昨年はコロナ禍により残念ながら開催中止。3年ぶりとなった大会はまさに「伝統復活!」と呼ぶにふさわしいアツい2日間となりました。
各学年とも、午前の部(2年生:1・3・4・8・9組、1年生:3・5・6・7・9組)と午後の部(2年生:2・5・6・7組、1年生:1・2・4・8組)に分かれてリーグ戦形式でゲームを行い、それぞれの部で優勝を競い合いました。
2年生 〜最後の最後まで勝負をあきらめない〜
各チーム、試合前にラジオ体操第2で入念にウォームアップ。そして円陣を組んで気合いを入れ、いざコートに向かうと男子は6分間、女子は9分間(3分ごとにメンバーチェンジ)、ほとんど走りっぱなしです。ある陸上部員によると「1キロ以上は軽く走ってます」とのこと。全力プレーの合間には靴が脱げたり、メガネが飛んだりするアクシデントが何度もありましたが、それでもみんな止まることなくパスをつないでいきます。また、ぶつかって倒してしまった相手に手を差し伸べ、倒れたほうも笑顔で起き上がるようすは見ていてとても気持ちのよいものです。
もちろん、シュートの正確さやドリブルの巧みさではバスケ部の「選手」たちが群を抜いているものの、そうでない生徒たちも一生懸命、見せ場を演出。中にはブザービーター、つまり試合終了を告げるブザーと同時にゴールを決める生徒もいて、それは最後の最後まで勝負をあきらめていない証拠です。ともあれ男子も女子も、高校で最初で最後のバスケットボール大会をめいっぱい楽しんだ2年生たち。「コロナ禍で途切れかけた洛南の伝統を後輩に引き継ぐことができてよかったです」という、ある男子生徒の言葉がとても印象的でした。
1年生 〜みんなとバスケができる喜びを共有〜
体育の時間だけでは飽き足らず、休みの日に学外の体育館で練習をしたというチームがいくつもあるなど、伝統の復活に向けて1年生たちも気合い十分! 男子も女子も一般生徒がドリブルで中央突破をはかったり、スリーポイントシュートを決めたりと練習の成果がしっかり現れていました。その一方で、触りなれないボールを相手に苦労していた生徒もちらほらと。ある女子生徒に話を聞くと「バレーに比べるとバスケはあまりやったことがないので。YouTubeとか見ながら練習したんですが、やっぱり難しいですね。来年また頑張ります!」と元気に答えてくれました。
バスケ部の「選手」が中心のチームは、相手が一般生徒ばかりでも決して手を抜くことなくコートを縦横無尽に駆け回り、どんどんシュートを決めていきます。そんな相手にジャイアントキリングを狙うものの大差で完封負けしたチームの生徒たちは、さぞ悔しかろうと思いきや、みんなにこやかにクラスメートとハイタッチ。ある男子生徒は「悔しくないの?」というこちらの問いに「1回はシュートを決めたかったけど仕方ないですね。悔しさより、今日こうしてみんなとバスケができる喜びの方が大きいんで」と笑顔で語ってくれました。
チームメイトと心をひとつに
コートサイドではみんな応援に熱が入ります。座っての応援が基本ですが、つい立ち上がって先生に注意される生徒も。あるクラスでは、仲間の名前を入れたオリジナルのうちわで熱い声援を送っていました。また、ケガのために惜しくも出場できなかった生徒は制服に「背番号」を貼り、コートで熱戦を繰り広げるクラスメートと心をひとつにしていました。
先生と生徒が3年ぶりの大会をサポート
レフェリーを担当したのは保健体育科の先生たち。皆さん、見事なゲームコントロールでスムーズかつケガのない安全な試合進行に努めてくださいました。ありがとうございます。また、体育委員たちは事前準備を担い、バスケ部の生徒たちは副審や試合中のスコア管理を、生徒会役員たちは得点の集計を担当してくれました。みんな、ありがとう!
1年生
午前の部 優勝:5組 準優勝:9組
午後の部 優勝:2組 準優勝:1組
2年生
午前の部 優勝:9組 準優勝:4組
午後の部 優勝:7組 準優勝:2組