クラスの仲間と心を一つに
9月30日と10月1日の2日間、中学・高校合同の文化祭を開催しました。今年度のスローガンは「一致団結 〜今できる青春を〜」。いまだに続くコロナ禍の影響によりさまざまな制約があるなかでも、クラスや学年の仲間と心を一つにして悔いのない文化祭にしよう。そんな思いの結晶である祝祭の様子をお知らせします。
【中学文化祭】 「SDGs」と「沖縄」をテーマにした力作が登場
スローガンどおり、中学生の展示発表はみんなで力を合わせてつくりあげた渾身の作。今年度は2年生と3年生が参加し、2年生は学年展示として「SDGsを考える階段アート」にチャレンジしました。会場のあちこちに、地球環境や平和をテーマに自由な発想で描かれた各クラスの力作が登場。階段一面を飾る色鮮やかなアートは歩く人の足を止め、その目を楽しませていました。また、自分の身長の何倍もある作品を興味津々に眺める小学生もたくさんいて、階段アートは後輩たちに地球規模の問題に関心を持たせる良いきっかけになったようです。
3年生の代表展示のテーマは1月に研修旅行で訪れる「沖縄」。その歴史や文化はもちろん料理や音楽の魅力を紹介する展示発表に加え、沖縄の伝統的な染め物である紅型の体験コーナー、クイズなどもりだくさんの内容で、圧巻は大スケールの首里城の模型。段ボールやトイレットペーパーの芯をリサイクルしてつくられた首里城にはお賽銭箱も設けられ、真紅のお城を前に手を合わせている人もいました。
【高校文化祭】 一人ひとりが個性を生かして来場者を楽しませる
ここはテーマパーク? そんな気分にさせた高校文化祭は今年度も大いに盛り上がりました。1年生の展示発表では遊園地にあるティーカップやジェットコースターといった大掛かりな出し物、話題の映画や人気テレビ番組、ファミコンをモチーフにしたゲーム、映像がメインのアトラクションが登場。2年生の展示発表では毎年大人気の脱出ゲーム、ポーカーやブラックジャックが楽しめるカジノ、シューティングゲームやEXPOがテーマのゲーム、ジェットコースターなどが登場。それぞれフォトブースを設けたり、写真を撮ってプレゼントしたりと「お客さん」を引きつける仕掛けもバッチリです。そんな工夫の甲斐あってどの展示発表にも長い行列ができ、なかには入場整理券が「売り切れ」というクラスも。企画力に長けた生徒、設計やデザインに自信のある生徒、手を動かすのが好きな生徒、PRに興味がある生徒、それぞれ得意分野がちがう生徒が力を合わせて一つの作品をつくりあげ、当日はみんなおそろいのTシャツを着て来場者を楽しませる。これが「洛南」の文化祭です。
ところで伝統の「先生イジり」は今年度も健在。自分の名前をもじったタイトルや教室に貼られた大きな写真に「もうやめてぇな」と言いながら、先生もどこかうれしそうでした。また、今年度はSDGsも重要なテーマとなり、展示に「海の豊かさ」や「平和と公正」についての視点を取り入れたり、リサイクル素材や再生可能な素材を使用したりと、各クラスがそれぞれのやり方で持続可能な世界づくりの重要性を訴えかけていました。
クラブ展示とウッドデッキでのイベントも大盛況
もちろん、各クラブの展示発表も見ごたえ十分。書き下ろし作品を披露した書道部、好きなアニメをモチーフに独創的な作品にチャレンジした華道部、露地やにじり口を設けて茶室を再現した茶道部、ギャラリーの前で熱戦を繰り広げた競技かるた部、言葉による試合に挑んだディベート部、俳句創作部・写真部・文芸部のコラボ企画など、どの展示発表にもたくさんの人の姿がありました。
今年度は初めての取り組みとして、ウッドデッキを舞台に放送部と有志の生徒によるイベントを開催。さんさんと降り注ぐ日差しのなか、K-POPにあわせて自慢のステップを披露するダンス大会などが注目を集めました。
小学生は昨年度に続き、保護者の方は3年ぶりに文化祭を堪能
今年度も小学生が文化祭を満喫。どの展示発表にも小学生の長い列が見られましたが、特にジェットコースターや脱出ゲームの人気が高かったようで、みんなニコニコしながら順番を待っている姿はとても可愛いものでした。鉄道研究部のお宝コレクションに目を輝かせたり、囲碁の対局や茶道体験に臨んだり、みんな思い思いのひと時を楽しんだようです。
また、今年度は保護者の方にも見学にお越しいただきました(※事前予約制)。お話を伺うと「高校生のころに戻ったみたい」「娘に絶対来てやと言われ、張り切って来ました」「先生と久しぶりにお会いできてうれしい」などなど、皆さん3年ぶりの文化祭を堪能されていました。