中学3年生の春の遠足は、関ケ原古戦場記念館の見学と、笹尾山(石田三成陣地)付近の散策を行いました。この記事ではその様子をお伝えします。
〇事前学習もしっかりと
36期生は1つの行事についても、事前事後学習を大切にするという気持ちで行事をやってきました。今回の遠足も、単なる見学・散策にしたくはないという思いがあり、「関ケ原の戦い」にスポットを当てた事前学習を2週に分けて行いました。
1週目は、「関ケ原前夜」というテーマで、豊臣家の衰退から、各武将の動きについて、詳しく学びました。今年度より、全教室にプロジェクターが整備されたので、担任団の歴史の先生がオンラインで特別ライブ授業という形で。生徒たちは教室で、スライドとともに聞こえてくる先生の説明を真剣に聴き入っていました。
2週目は、「決戦関ケ原」というテーマで、大河ドラマを鑑賞しながら、当日の天下分け目の戦いについてじっくり学びました。映像は45分しか見られませんでしたが、関ケ原の戦い当日の各陣の動きがとてもわかりやすい内容で、思わず見入ってしまいましたね。
〇いざ、関ケ原へ
1時間半ほどバスに揺られながら、いざゆかん、関ケ原へ!
「関ケ原古戦場記念館」は令和2年10月にできた割と新しい施設です。ご存知の通り、1600年、関ケ原では天下分け目の戦いが行われ、石田三成率いる西軍と、徳川家康率いる東軍が激突。東軍が勝利を収めたことで、まさに歴史が動いた瞬間でした。それを400年を経た今、最新技術を駆使した迫力ある映像を見たり、当時の古文書や甲冑などの展示、羽織を着て戦国武将になりきっての写真を撮影したりしながら、まさにそのとき歴史が動いたという瞬間を、五感のすべてを使って味わうことができます。
「火縄銃、重たい! こんなの担いでたのか!?」
「関ケ原の戦いに関するクイズ、全問正解するまでやろう!」
など、興味津々に見学しています。
〇笹尾山付近の散策
笹尾山は、西軍石田三成の陣。そこを起点・終点とし、各クラスに別れて散策を行いました。西軍の陣地を巡ったクラスもあれば、東軍の陣地を歩いて実際の勝利の感覚を得るクラスもありました。いたるところにのぼりや、案内掲示板が立っていて、散策にはもってこいの場所でした。
「こんなにも近い距離で戦いが繰り広げられていたのかぁ」
「陣地が高いところにあると、有利ですね。歩いて登るだけでとしんどいですもん。昔の人は賢かったのですね」
などと、素直な感想が漏れてきます。
天気もよく、風も涼しく、楽しく散策できました!
〇友達と思い思いに過ごす時間も大切に!
お昼は黙食。そのあとのつかの間の休息時には、それぞれ思い思いに時間を過ごしました。36期生は、入学時からコロナ禍とともに過ごしてきた学年です。アウトドアの活動がなかなかできていませんでした。普段静かに、おとなしく生活することを強いられているなかで、みんなが広場で走り回っている様子は、ある意味中学生らしく、新鮮でした。体を動かして、みんなと楽しく過ごすことができたように思います。クラス替えがあってすぐの行事でしたが、新しいお友達はできたかな?
〇まとめ
今回の遠足は大変有意義なものだったと思います。事前学習も含めて実現できたことに感謝しつつ、この関ケ原の訪問から、何か「勝ち得る」ものがあると嬉しく思います。