学年最後のスポーツ行事
1月31日、宇治の京都府立山城総合運動公園(通称 太陽が丘)で中学生の長距離記録会と駅伝が行われました。季節はずれの暖かさが続いていた前日までとは一転、冷たい風がビュービューと吹き、気温も低下。開会式では通り雨が降る一幕もありましたが、半袖姿の生徒も見られ、皆、気合は十分です。学校長からは「長距離走はしんどいイメージがありますが、練習すると持久力や体力がつき、すぐ音を上げずに長時間頑張れるようになります。今日はこの1ヶ月の練習の成果が発揮できるように頑張ってください。」と激励がありました。生徒会代表による挨拶と陸上部主将の力強い選手宣誓の後、諸注意や準備体操を行い、いよいよ長距離記録会のスタートです。
寒空の下を全力で走り抜く
長距離記録会は競技用トラックを半周した後、約2kmの外周コースを男子が3周、女子が2周し、再びトラックに戻ってゴールとなります。気分が悪くなった際にもすぐに申告できるよう、通過ポイントに教員を配置しているほか、コースを間違えないように高校陸上部の先輩が先導・伴走してくれます。伴走する先輩の1人が昨年の全国高校駅伝大会で区間賞を獲得したことが紹介されると、周囲からどよめきが。「抜いてもいいですよ」との先生もムチャ振りに笑いが起こりつつも、「よっしゃー!」と声を出して気合を入れ直したり、大きな拍手で仲間同士を鼓舞し合うなど、心地よい緊張感が漂っていました。
完走後はそれぞれの健闘を称え合う
3年生は「最後なので今までで一番上位に入りたい」、2年生は「絶対20位以内を取る!」「去年は駅伝だったので自分にとっては初めての記録会。ベストを尽くします」、1年生は「初めてなのでまずは完走」「文化系で運動に縁がないと思われがちだけど、今日は底力を見せたい」とそれぞれに目標を定め、懸命に走ります。自主的に下見に訪れ、コースを試走済みと聞かせてくれた1年生もいました。外周の上り坂では、苦しそうな表情を浮かべる生徒たちに保護者や駅伝の出番を待つクラスメイトから大きな声援が送られます。その声援に応えるように「ウォー!」と雄叫びをあげながら坂を走り切る生徒もいました。ゴール後は順位カードに名前を記入し、集計に回します。個人の順位に応じたポイントの合計で各学年の優勝クラスが決まるため、自分がゴールした後も仲間を応援する生徒たちの声がグラウンドいっぱいに響き渡りました。
クラス対抗による白熱の駅伝
午後からスタートした第2部では、クラス対抗の駅伝が行われました。各学年・各クラスの男子3名、女子1名の計4名がタスキを繋ぎます。駅伝の伴走も高校陸上部の先輩方が務めてくれました。各クラスのタスキには応援メッセージが書き込まれ、勝利への意気込みが感じられます。風は更に強まり、時折冷たいあられが降るという厳しいコンディションでしたが、それぞれが任された区間を激走。3区までは2年3組の独走体制でしたが、4区からは2年生と3年生が入り乱れる混戦模様に。トラック内で順位の入れ替えが起こると、スタンドからは大きな歓声が起こりました。アンカーの生徒たちが次々にゴールすると、観客席から惜しみない拍手が送られ、白熱の駅伝が幕を閉じました。
経験のすべてが今後の糧に
閉会式では長距離記録会と駅伝の結果をポイント制で集計し、学年ごとに優勝、準優勝が発表されました。大歓声で優勝を喜ぶクラスや、予想外の結果に一瞬静まり返り、遅れて拍手が起こるクラスも。「オリンピックイヤーという節目の長距離記録会。嬉しいことや楽しいことだけではなく、しんどかったこと、辛かったことも次に繋がるのでしっかり覚えておいてほしい」との講評に、生徒一同が晴れ晴れとした表情を見せました。今日1日、あらゆるサポートをしてくれた高校陸上部の先輩にお礼をし、大会は無事終了。お互いの健闘を称え合いながら帰路につきました。
<大会結果>
●長距離記録会
1年の部 優勝1組 準優勝4組
2年の部 優勝7組 準優勝3組
3年の部 優勝4組 準優勝5組
●駅伝
1年の部 優勝5組 準優勝2組
2年の部 優勝7組 準優勝3組
3年の部 優勝3組 準優勝4組
●総合
1年の部 優勝1組 準優勝4組
2年の部 優勝7組 準優勝3組
3年の部 優勝4組 準優勝1組