今年で第51回を数える本校伝統行事
1月9日、本校柔道場にて「新春歌かるた大会」が行われました。当日午前中には市内でも小雪がちらつく冷え込みとなりましたが、寒さを忘れさせるほどの白熱の試合が繰り広げられました。開会式も正座礼で始まるなど、いつものスポーツ行事とは一味違い、和やかな中にも厳かさが感じられる本校伝統の新春行事。過去には出場者集めに苦労する時期もあったようですが、近年は「ちはやふる」などの漫画や映画の影響で競技かるたが人気なこともあり、応援に駆けつける生徒も少なくありません。
競技かるた部員のデモに感嘆の声
まずは競技かるた部員によるデモンストレーション。1回の対戦に使用する札を双方15枚ずつ、30枚並べます。相手との札の間は畳の目3マス、取りやすいように中央部分に余裕を持った独特の並べ方です。
読まれた札に直接早く触れた方が取り、持ち札が先になくなった方が勝者となります。普段はパシーン!と払い手で札を取る部員も、今大会では禁止。ですが、せっかくなのでお手本を披露した後に、本気の試合も見せてくれました。“1字決まり”と言われる歌に反応し、最初の一音を聞いた瞬間に払い手が繰り出されます。手裏剣のように飛んでいく札にギャラリーからは感嘆の声が上がっていました。
休憩には東寺餅さんからの差し入れが
中学生はクラス代表3名による団体戦で、学年別のトーナメント方式です。競技かるた部員のエントリーは各クラス1名まで、出場の際は必ず1番席に入るのがルールです。
試合ではまず初めに「なにわづに さくやこのはな ふゆごもり いまははるべと さくやこのはな」という序歌が詠まれます。読手は競技かるた部の鎰谷先生、山添先生、競技かるた部員の高校1年生が担当。みなさんとてもええ声です!
試合中は読手の声に耳をすます静寂感、一瞬で勝負がつく緊張感ゆえ声をあげての応援はできませんが、試合前に円陣を組むクラスや、動きやすいようにジャージで参戦するクラスなど、各クラスの意気込みが伝わって来ました。
休憩時間には、東寺の門前菓子屋さんとして人気の「東寺餅」さんより「よもぎ大福」の差し入れをいただきました。毎年、このお餅が楽しみという生徒もいるくらい、大きくて食べ応え十分な大福。粒あん入りのよもぎ餅を頬張りながら、作戦を立てる姿は、カーリング日本代表のもぐもぐタイムのようでありました。
結果発表
次第に手札がなくなり、対戦相手と読手に礼をして試合を終了するペアが増える中、残りの対戦ペアに周囲から視線が集まります。全ての対戦が終了すると全員から互いの健闘を称え合うような拍手が湧き上がりました。
また、今大会の主催は図書館と国語科のため、生徒会ではなく図書委員と競技かるた部員がお手伝いを頑張ってくれました。準備から片付け掃除まで、お疲れ様でした!
各学年の結果は以下の通りです。
<1年の部>
優勝 7組 / 準優勝 6組
<2年の部>
優勝 3組 / 準優勝 6組
<3年の部>
優勝 1組 / 準優勝 2組