平成30年度　合唱祭

各学年クラス対抗で日頃の成果を発揮

10月3日、中学生がクラスごとに美しいハーモニーを披露する合唱祭が行われました。開会式の副校長挨拶では「ここ１ヶ月、他の行事や台風の襲来など、いろんなことがありました。思うように練習ができない日もあった中、困難を乗り越え本日を迎えられたことを嬉しく思います。良い大会になるよう期待しています。」と激励の言葉がありました。

成長著しい、2年生の部

５〜6月に曲決めをし、7月より練習をスタート。体育祭や文化祭の準備も同時進行で行う中、連日朝練をするクラスもあったようです。

まずは２組の【cosmos】。吹奏楽部の生徒がリーダーとなり、早くからクラス一丸となって取り組んできただけあって、四声の美しいハーモニーに間奏中にざわめきが起こりました。続く３組の【糸】。各パートが力強く、声量も充分。合唱アレンジの新鮮さも感じられました。5組は等身大の自分たちの姿を投影したような【Lemon】。伴奏のブレイクが効果的で、お洒落！４組の【RAIN】は「虹がかかる　空には　雨が　降ってたんだ」というフレーズが美しい曲。歌い終わりに見せたホッとした笑顔も印象的でした。

6組は【打ち上げ花火】。夏の終わりを感じさせる切なげな女子の歌い出し、追いかけるように入ってくるクリアで声量のある男子の歌声に大きく頷く審査員の先生も。アクセントの要所でも声がバラけなかったのも見事でした。１組は【サザンカ】。美しいピアノで始まり、「夢を追う君へ」と呼びかけるような歌声に、指でトントンとリズムを刻みながら聴き入る他クラスの生徒も見られました。

瑞々しい歌声が響く、1年生の部

1年生は初めての合唱祭。しかし、始まってみれば、２年生に混ざってもおかしくないほどの堂々たる歌声でした。

トップバッターは１組の【YELL】。今回は同じ曲を歌う３年生と一緒に練習をしてきたということもあって、緊張を感じさせないメリハリのある歌声！２組は「どこよりも練習してきた」と合唱祭にかける想いが熱いクラス。２年生と同じ【サザンカ】を歌います。ほろ苦さを感じさせた２年生とはまた違った、真っ直ぐな力強さを表現していたように思います。３組は合唱祭の定番になりつつある【ふるさと】。一年生らしい初々しい歌声を聴かせてくれました。

５組の【ひまわりの約束】は単純に男声女声ではなく、適性を重視したパート分けが功を奏し、特に最後のハーモニーが盛り上がりました。７組は【チェリー】。ずーっと字ハモが続く難易度の高いスコアに果敢に挑んでくれました。4組は【Story】。指揮と伴奏の生徒が中心となり、「ここは噴水の水が上がるように」など全員でイメージを共有し、拍数まで細かく意識した練習の成果を存分に発揮。英語のコーラスにもどよめきが起こっていました。「ピアノから指揮者がほとんど見えなくて、１箇所ずれてしまった」と悔しそうな感想に、逆にレベルの高さを感じます。１年生ラストは６組の【RPG】。「怖いものなんてない　僕らはもう１人じゃない」のフレーズが、団結しているクラスの今を表しているような爽やかな歌声でした。

緞帳裏で気合い注入、3年生の部

中学だけの行事となる合唱祭は、３年生にとっては最後の舞台。出番前の緞帳裏では恒例の「万歳」三唱や「絶対勝つぞー！」「全ては我らのためにー！」などの掛け声が上がり、各クラス気合い充分です。

４組は【鱗】。体全体を使った指揮に合わせ、声の形が見えるような歌声に「次元が違う！」との声も上がっていました。続く１組の【YELL】。サビの厚み、声の立体感。刺さるような歌声ではなく、じんわりと講堂を満たす、しなやかな力強さがありました。
するりと聴く人の心に滑り込むようなハミングから始まったのは６組の【虹】。光の粒が弾けるような透明感のあるピアノ伴奏も見事でした。５組の【HANABI】は、言葉数が多い歌詞で揃えるのが難しい曲ですが、毎回ピタリと歌い出しが揃っていて、全員の集中力を感じました。

２組は【3月9日】。前奏なしで始まる直球勝負。中低音のハーモニーが美しく、最後のラララの合唱も力強かったです。トリは５組。【今、咲き誇る花たちよ】。指揮棒を持った指揮者は今日初めてですね。歌だけでなく姿勢や動作も、全員がビシッと無駄なく美しく、ステージング全体が素晴らしかったです。